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競艇選手のランクと支部

競艇選手のランクと支部

 

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競艇で「〇〇支部」というのを聞いたことがあるかと思います。
競艇の選手はそれぞれ支部に所属しており、特定の地域を中心としてレースに出場しています。

そして、選手は全部で4つのランクに分けられており、レースの勝率などで獲得したポイントに応じて半年を周期にランク付けされる仕組みになっています。

今回は「競艇選手ごとのランクと支部」についてお話ししていきます。

競艇選手ごとのランク


競艇の選手には「A1級・A2級・B1級・B2級」という4つのランク付けをされます。
1番下のランクであるB2級以外は、そのランクになるための最低条件と全体の割合が決まっています。
基本的には成績上位から順番に高いランクになるという仕組みです。
それぞれのランクになる仕組みは以下の通りです。

A1級


  • 全体の上位20%
  • 2連対率30%以上
  • 3連単率40%以上
  • 事故率0.7以下
  • 出走回数90回以上

A2級


  • 定率20%
  • 2連対率30%以上
  • 3連対率40%以上
  • 出走回数70回以上

※A1級の基準を満たす中でも、成績が低い場合はA2級になります。

B1級


  • 定率50%
  • 勝率2.00以上でA1級、A2級に入れなかった者
  • 事故率0.7以下
  • 出走回数50回以上

B2級


  • 上位に「A1級・A2級・B1級」ランク以外の者
  • 出走回数50回未満
  • 事故率0.7超えは無条件でB2級となる

このように、高いランクになるにつれて条件が厳しくなっています。
ランクはその年の1月と7月の半年に更新されています。
ちなみに、SGレースに出走できるA1級選手の1着になる平均値率は20%ほどのようです。

 

事故率


選手ごとのランク付けをする上での条件の1つに「事故率」というものがあります。
事故という名前がついていますが、正確には競艇においての違反行為のことをいいます。
その内容によって、以下のように事故点数が加算されていきます。

  • 勝戦においてのフライング、出遅れ:30点
  • フライイング、出遅れ:20点
  • 妨害などの反則失格:15点
  • 転覆、落水、不完走などの選手責任の失格や欠場:10点
  • 不良航法:2点
  • 待機行動違反:2点

そして、事故点数を出走回数で割った数値が事故率 になります。
上記の中でも特にフライングや出遅れなどは重い違反行為とされており、選手のランクや累計点数に応じてスタート訓練の再受講、出場停止、引退勧告などといった非常に厳しい処分が出される場合もあります。
また、違反行為はしていないものの、ケガや病気によって長期の欠場であったりやむを得ない事故などの理由でB2級ランクの選手もいます。

 

支部


競艇には「関東・関西・東海・近畿・四国・中国・九州」と7つの地区があり、その中で競艇場がある都道府県ごとに支部というものがあります。
そして、選手はその支部に所属するわけですが、基本的には自分で好きな支部を選んで所属することができます。
地元や自分の住んでいるところの近くの支部に所属したり、地方出身の選手が都心のほうの支部に所属するという場合もあります。

それぞれの支部競艇場は以下の通りです。

選手は所属している支部の中でレースを繰り返していき、成績上位になるとSGやG1などの重賞レースへの出走権を得ることができます。
A1級などランクが上がると、他の地区や支部から招待選手として呼ばれたりするなど、いろいろな支部の選手がレースに出る交流戦が実施されることもあります。

先述したように、競艇選手は連対率などからランク分けをするので、支部のメンバーであったり相手のレベルによって優劣が変わるのです。
全体的にみると「東京・大阪・愛知・福岡」などの大都市の支部がビッグレースでの成績が良い傾向にあります。
また、競艇王国と呼ばれている岡山でも、大都市と同じくらい良い成績を出しています。

このように、地域や支部によって成績の良し悪しはありますが、この地域のA1級の選手が弱いという明確な差はありません。
何故ならば、重賞レースになると大半がA1級選手になるからです。

このことから 競艇の予想をするうえで、選手がどこの支部に所属しているかというのは、そこまで重要な要素ではないといえます。
A1級ランクの選手の中には、それほど実力差はないというわけですね。